TOEIC(ここではListening & Reading)の点数と英会話力の関係について、私自身の経験や考察を基に、少し書いてみようと思います。
結論としては、タイトルのとおりなのですが(笑)。TOEICで800点台、900点台を取れる方で、思うように英語が話せない、相手が英語ネイティブ・非ネイティブであれ、英会話に苦手意識を強く感じている方は、少なくないようです。
だから、もし「こんなにがんばって英語勉強しているのに、どうして話せないんだろう…」と落ち込んでいる方がおられたら、
「大丈夫、あなただけじゃないですよ」と言いたいです。
私の場合:945点でもダメダメでした。
私は、2001年にTOEIC945点を取得しました。当時大学4年生でしたが、翻訳や通訳を学ぶ専門学校にもダブルスクールで1年通っていました。
就活もせず専門学校に入ったものですから、せめてTOEICの点数を上げないと就職できないかも?という焦りを原動力に、TOEIC対策クラスの授業を中心に、テスト対策をがんばりました。入学時は確か700点台でした。
学校の担任講師はイギリス人でしたし、翻訳の授業をメインに取りつつ通訳の授業も受けなければいけず、その点で英会話力アップにつながるような要素も多い環境ではあったんです。
でも、もともと「英語は好きなのに英会話は苦手」の意識が強かった私は、卒業時に900点台を突破したものの、最後までスピーキングはたどたどしく、リスニングも試験でなら良い点数がとれるのに、実際の会話になると分からなくなることが多かったです。
卒業後はメーカーで翻訳の仕事に携わるようになりました。しかし英語を話す機会は全くなくなり、多少マシになったスピーキング力も結局錆びついて元のもくあみに。
仕事の話をするたびに「翻訳の仕事してるの?じゃあ英語ペラペラだね!」と言われ、この瞬間が毎度イヤで仕方がなかったです(苦笑)。
「800点取ったけどスピーキング無理」のつぶやき
そんなこんなでTOEIC900点とっても英語を話せなかった私は、英語の勉強の仕方をどこかで大きく間違えた、出来の悪い英語学習者なのだなぁ…などと、非常にネガティブなセルフイメージを長らく抱いていました。
その後、紆余曲折(はしょります)を経て英会話苦手は克服。さらに、コロナ禍の間に一念発起して英検1級を受け、こんな難しいトピックを英語で話すような面接試験、通るわけないやん?と思いながらも、なんとか合格しました。
その頃からTwitterを始めて、熱心な英語学習者さんたちをフォローして刺激をいただくようになったんですね。そこで、こんなつぶやきを目にすることがありました。
「800点突破したけど、スピーキングほんとに無理😔」
最初は、かつての自分に仲間がいたことに、少し驚きました。ただ、思いのほか、何度も似たようなつぶやきを見るのです。
それでようやく、「なんだ、TOEIC高得点で話せないのって、別にマイノリティじゃないのか」と思うようになりました。
大事なのは楽しんで地道に続けていくこと
高得点で全然話せなかった者の立場から言えることは、単純に、英語を話せるようになるための勉強はあくまで口に出すトレーニング、特訓を続けることであって、筋トレみたいなもの。続けるほど力がつくし、続けなければつきません。
そして、TOEICのための勉強では、そのトレーニングの要素をすべてカバーすることはできません。もちろん、早くたくさん文章を読めるようになることは、リスニング力を上げたり、語彙や表現を増やしたりするのには役立ちます。
だけど、それだけではやはり、話せるようにはなりません。口を動かして、声を出して練習してナンボです。そうやって声を出して練習することは、やり方次第では、スピーキングだけではなくリスニングの力もぐんと上がります。
こうした練習を実行するには、英語のドラマや映画といった動画コンテンツを活用するのが、個人的な経験上、やはり一番効果的かもな〜と思ったりしています。
これから、こちらのサイトで、英語コンテンツを楽しみつつ、英会話UPしていけるような情報をシェアしていきますね!よろしくお願いいたします☺
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