【ドラマde英会話】なぜ物事を台無しにするのかしら

The Office

今回は、The Office シーズン2・ep.4からご紹介します。

この日はハロウィンで、ダンダー・ミフリン社の社員たち(派遣のライアンを除く)は、恒例のパーティーに向けて仮装姿で出社しています。みんな気合が入っている様子。楽しそう!

そんな浮かれた社内の雰囲気とは裏腹に、実は支店マネージャーのマイケルは、ひとり深刻な面持ち。実は、本社からリストラ、つまり誰かをクビにするよう迫られているのです。

「みんな仲良し」がこの職場の取柄と信じているマイケルは、そんな人から恨まれて嫌われるようなこと、したくありません。仮装しつつ悩む姿はシュールです…。

*今回のワンシーン*

さて、このエピソードでは、受付のパムに向かって、経理のアンジェラがちょっとした言いがかりをつけてくるシーンがあります。パムが作ったブラウニーを見て、アンジェラがパムをキッと睨んで、こんなことを言ってきます。

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Angela: I’m trying to figure out why you are sabotaging things.
(私訳)どうしてあなたは物事を台無しにしてしまうのかしら。

Pam: I made brownies.
   私はブラウニーを作っただけよ。

Angela: And I made cookies. Same category.
   私はクッキーを作ったの。同じカテゴリーじゃない。

(アンジェラから離れたあとで)
Pam: I’m guessing Angela is the one in the neighborhood who gives the trick-or-treaters some toothbrushes, pennies, walnuts…
  私、思うんだけど、アンジェラってハロウィンで家に来る子供たちに、歯ブラシとか、ペニー(1セント硬貨=小銭)とか、クルミとか、変なものをあげていそう…。
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ザ・普通の女子であるパムに対し、アンジェラは少し気難しい女性。アンジェラの妙に堅苦しい嫌味の言い方とか、パムが「あの人変わってる…」と呟くときの表現、私はどちらもたまらなく好きです。笑

*この会話のポイント*

① figure out 「理解する」

ニュアンスとしては、自分の頭の中でいろいろ考えた結果、問いに対する答えが出た、という感じですかね。アメリカ人の会話ではとてもよく使われる感じがします。

ちなみに「理解する」というとunderstand が最初に思い浮かぶと思います。こちらは、相手の言っていることの意味や意図をちゃんと分かるというニュアンスですね。

② sabotage 「妨害する」

もともと、労働者が雇用主に対して不満の意を示すために会社の器物を破壊するとか、戦争中に敵に対して破壊行為を行うとか、そういう規模の大きい内容を表す言葉ですが、普通に「邪魔をする」という意味でも使われるみたいです。

アンジェラは、このような大げさな言葉を使ってまで「あんたは私の邪魔ばっかり」と言おうとしているのですが、理由は「同じカテゴリーのお菓子」だからだそうで。こんな同僚イヤですね。笑

Trick-or-treaters 「ハロウィンで近所の家を訪ねて回る子供たち」

私はこの言葉、ここで初めて知りました。要は、ハロウィンでおなじみのセリフ “Trick or treat!” 「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!」を言って回る子たちのことを、そう呼ぶのですね。なるほど~

*余談*

クッキーとブラウニーだけでそんなイチャモンつける?という気がしますが、実はもう一つ理由があって、二人とも猫っぽい仮装でもかぶっていて、アンジェラはそこも気に入らなかったのでしょうね。笑

こんなちょっとしたいがみ合いの傍らで、実はもう一人、気合を入れて仮装をしてきたのに陥れられようとしている(おふざけですが)人がいます。それはオフィスきっての変人・ドワイト。

彼もこのエピソードで、カッコいいのか何なのかよく分からないことを語っていたので、それはまた別の記事でご紹介したいと思います。お楽しみに♪

**The Office (US) は、Huluで配信中です。残念ながら英語字幕は利用できませんが、日本語字幕はあります。面白いのでHuluご利用中の方はぜひご覧になってみてくださいな!

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